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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
セガカラは、かつてセガゲームス(旧:セガ・エンタープライゼス、セガ)が展開していたインターネットを利用したPC・携帯端末向けカラオケ配信サービスおよび通信カラオケシステムの名称である。 「セガカラ」の名称は、1994年(平成6年)に展開開始した通信カラオケシステムの名称として初めて用いられたが、その後「セガカラ for PC」「セガカラ for ドリームキャスト」などの家庭用通信カラオケ機器や、着メロ・着うたなどの音楽配信サービス「セガカラMelody」などの関連事業にも使われるようになったほか、スマートフォンによるカラオケ配信サービスの名称としても使われるようになった。 == 歴史 == セガはカラオケ事業に参入するにあたり通信カラオケ機器をタイカン・クラリオンと共同開発することとなり、1994年(平成6年)に子会社のセガ・ミュージック・ネットワークス (SMN) から「Prologue 21」(プロローグ21)を発売し、「セガカラ」の名称で業務用通信カラオケ事業に参入した。ハードウェアはセガサターンをベースとしており、キットを追加することでセガサターンのゲームソフトを楽しむことができ、通信カラオケ機器でありながらゲーム機としての側面を持つ。また、本体内蔵プログラムは配信により更新可能である。翌1995年(平成7年)にマイナーチェンジ版の「Super Prologue 21」(スーパー・プロローグ21)を発売。1999年(平成11年)4月には携帯電話向け音楽配信サイト「セガカラMelody」を開設し、音楽配信事業に進出した。 Super Prologue 21発売後、競合他社が次々と新機種をリリースしていたが、セガは配信によるPrologue 21シリーズの機能強化で対応し、新機種を投入しなかった。しかし競争の激化に伴い2000年代に入ると稼働台数が落ち込み始めていた。 2004年(平成16年)には、当時から存在していたヒトカラ(一人カラオケ)需要に着目し、PC向けカラオケ配信サービス「セガカラ for PC」をアイデアリンクが運営する複合カフェ「ゲラゲラ横須賀店」へ提供する実証実験を8月21日から行い〔 - 日経テレコンにて2013年6月20日閲覧。〕〔 - 日経テレコンにて2012年10月13日閲覧。〕、好評だったことから〔利用者を対象としたアンケート結果において、「次回も利用したい」という回答が8割を超えていた。〕、12月1日より商用サービスを開始した。これは、後にコシダカの『ワンカラ』など複数の企業により展開される一人カラオケ専門店の先駆け的存在である〔〔。複合カフェにおいては新たに通信カラオケ機器を導入することは採算面で厳しく、PC向けのカラオケ配信サービスを利用することで店側の負担を軽減した〔。カラオケルームは1.5畳程の個室で中にセガカラ for PCに対応したパソコンを設置している。『ワンカラ』などと同様にヘッドホンを使用する形となっており、歌声が外部に漏れないよう店内BGMの音量を大きくするなどの工夫がなされていた〔。「同じ曲を何回も歌っている明らかな“練習客”がいた」「販促はしていないが週末は満室になった」「アイデアリンク以外の複合カフェにも展開する予定」などと報じられていたが〔、その後大幅な普及には至らなかったようで2006年(平成18年)には店舗のウェブサイトよりカラオケルームの案内が削除されている。 2005年(平成17年)7月、SMNは10年ぶりのセガカラ新機種「CANDOONE」(カンドーネ)を発売〔。カラオケ機能以外にも多くのエンターテインメント機能を有しており、ブロードバンド環境、ハイビジョン映像、5.1chサラウンドなどに対応し、CANDOONE専用の生演奏音源を配信するなど〔、競合他社の最新機種と比較しても遜色ない性能であった。 しかし普及は進まず、当初はセガ直営店「セガカラ屋」をはじめとする6店舗にしか置いておらず、2007年(平成19年)9月の時点でも導入店舗数は49店舗にとどまっていた。このように業績不振が続いたことから、セガは2007年(平成19年)7月27日、SMNの株式を同業他社のBMB(後にエクシングへ吸収合併)へ譲渡することを発表し、同年9月1日に譲渡。これによりセガは業務用通信カラオケ事業から撤退したが、PC向けカラオケ配信サービス「セガカラ for PC」などについては引き続きセガが行うこととなった。 業務用通信カラオケからの撤退以後、セガは家庭用通信カラオケや携帯端末向けのカラオケ配信サービスに注力するようになり、2007年(平成19年)9月4日から携帯電話向けカラオケ無料配信サービス「ヒトカラ」を開始、翌年12月には「ヒトカラ」専用のポータブルカラオケ機「おうちでヒトカラ」がセガトイズから発売された。2009年(平成21年)3月末時点で会員数は200万人を超え、43000曲以上を配信していたが、2010年(平成22年)6月25日をもってサービス終了し、「セガカラMelody」の姉妹サイト「セガカラ歌い放題♪」(ドコモ・au)へ引き継がれた。「おうちでヒトカラ」については「セガカラ歌い放題♪」のほか、Yahoo!ケータイ端末対応の携帯カラオケサイトで利用可能となった〔が、「セガカラMelody」「セガカラ歌い放題♪」をはじめとする携帯端末向けセガカラ関連サイトについては2012年(平成24年)11月1日をもってサービス終了となった。 携帯電話向けサービスの廃止と前後して、セガはスマートフォン(iOS・Android)用アプリ「セガカラ」をリリースしている。歌詞テロップや採点機能はPrologue 21シリーズで使用されていたものが再現されている〔【App】SEGA、iPhone/iPod touch向けカラオケアプリ「セガカラ」を配信開始 - エコーや採点機能も搭載(5/10) - 2011年5月10日〕。しかし競合他社と比べて配信曲数で水を空けられていることなどから、2015年(平成27年)6月30日をもってiOS・Android版がサービス終了し〔カラオケ採点♪セガカラ歌い放題/お試しソング無料! 〕、同年9月30日をもってauスマートパス版もサービス終了した。PC向けサービス「セガカラ for PC」も同年6月30日にサービス終了したため、セガは1994年(平成6年)以来21年間に渡って展開してきたカラオケおよび音楽配信事業から完全撤退した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セガカラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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